英語の文法の解説サイトになります。英語の規則の基本を日本語と比較して説明していきます。

英語の学習の進め方と文法

自分の母語以外の言語の獲得には時間がかかりますが、やり方次第で必ず可能です。語学学習を継続すれば最低限のことはできるレベルに達します。学習とは脳の変化です。言語の獲得は高度の脳機能の使用と大規模な記憶の構築を伴う作業です。それに伴う脳の変化にはたくさんの刺激が必要になってきます。また、その刺激を記憶として定着させるためには多くの時間が必要です。たくさんの時間をかけても英語が身につかなかったという人がいますが、それは効率的かつ効果的な学び方を教えてもらってこなかっただけのことです。残念ではありますが、日本ではそのことをきちんと教えてくれる人が少ないのが現状です。私も教えられるのかと言われれば、難しいとしか言わざるを得ません。教えるのはまだ発展途上ですが、次のことは自信を持っていえます。「言語の獲得に必要な作業をしっかり進めていけば、半年、1年でその成果が目に見えるようになります。」地道にかつ楽しく学んでいきましょう。

まず最初にやるべきことは、文法云々の前に脳の中の英語の文章のストック作成を開始して、ストックを増やしてください。(増やしていく方法については授業でグループワークをしながら教えます。また自分にあった方法を見つけてください。簡単な説明はいずれウェブにまとめてアップします。アップした時にまだ語学の学習を継続しているのであれば参考にしてください。)

文法は、脳内の英語の文章のストックと照合して初めて意味をなします。文法を覚えてそれを応用すれば文を生成することができ、文を理解できるというものではないです。文法に関する知識を実際に役に立せるには、常に実際の文章と照合させることが重要です。ただ、学び始めの頃には脳の中にある文章のストックは限られています。そこは我慢して、音声や文字の形でたくさん文章をインプットして脳の中の文章のストックを増やしながら、文法を学び、それを使いながらアウトプットして文章のストックを強化していく反復練習を繰り返していくしかないです。

音声インプットの重要性

言語を処理するときの脳は、文字の処理をしている時も音声イメージと合わせて処理しています。語彙レベル、文レベル、文章レベルの音声イメージのストックを脳の中に作っていくことが大事といった背景はここにあります。いろいろな形での音声インプットが言語を学ぶ上では欠かせないということは覚えてください。

文法の勉強は同じところに繰り返し戻ってくる

インプットとアウトプットを増やしていく中で、脳の中に実際に使える形で文法の体系ができあがっていきます。つまり文法獲得の課程は少しずつ進む性格のものであって、文法知識のインプットは何度も同じことを繰り返すようなものだと思ってください。「記憶力がないので文法が苦手だ」「一度に文法が頭に入らない」「なかなか文法が頭に入らない」といった声を時々耳にすることがありますが、それは当たり前のことだと思ってください。「x+y=z」というような単純な公式として覚えるものではないです。言葉は数学ではないです。文法は説明されても忘れるもので、その都度必要であれば確認するのつもりで語学学習を進めると良いでしょう。最初のうちは、聞けるようになる、応答できるようになるなど簡単なことができるようになるのが先決です。その時に文法なんていちいち考える余裕はないです。繰り返し使いながら体に染み込ませるつもりでいてください。どうしても知りたいという場合に、参考書かこのページを利用してください。

文法の情報は語彙に含まれている

一般に「文法」と言われていることは、文の中で単語がどのような規則で配列されているか(統語の決まり)と、形を変化させる語彙の場合はどのような規則で変化するか(形態変化の決まり)を指します。それぞれの単語が持っている統語上の基本的特性は「品詞」(part of speech)と呼ばれます。例えばその単語が「形容詞」ならば何らかの名詞を直接に修飾するか主語(名詞)を説明する述語(補語)となるかの何れかの役割を果たすことになっています。そうすると文の中でどのような位置に来るべきかということも自ずと決まってきます。だから、ある単語を覚えるときにそれが「形容詞」だということも一緒に覚えておく必要があります。こういったことも、文法そのものを覚えて学ぶのではなくて、実際に言葉を使用する中で学ぶものです。

語学は時間をかけて学ぶ努力をしていくしか方法はありません。終わりもなく近道もないです。